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元村岡勇者が二年間ほぼノートレーニングで100km走ると??!


村岡100km
by 1080gun
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第19回村岡ダブルフルウルトラランニング 100km

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村岡ダブルフルウルトラランニング100キロ参戦記。


※参考※
174センチ76キロ 走っても痩せません!そういう身体!
デブって言った奴!前に出ろ!

フルマラソン3時間20分位。

ハーフマラソン 走ったこと無い。

ウルトラマラソン 今回が初めて。




不安と期待を胸に馴染みの土地へ向かう。
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受付を済まし、出店を物色、ターサーや、ライトレーサーの格安品に目を惹くも金がねぇ。ここの受け付けで初めて出会った村岡高校の生徒さん(ボランティア)以降、村高生達の働きぶりに感心する。受付を後にし、車を北上、湯村温泉の溜まり場でしばし談笑、村岡ダブルフルの実行委員長の話とか、野球の話とかいろいろ盛り上がり、時間を潰す。帰りがけにスーパードライ一本と、でかいプリン、チーズ蒸しパンなどを購入、そして最後の晩餐をいただきにいつものドライブイン日本海に。おかみさんと談笑しつつ、写真を撮られる。これをアップされ、リタイヤしたら末代の恥!大盛りご飯の生姜焼き定食を腹に詰め、村岡ファームガーデンにてスーパードライを景気付けに一本流し込み、早寝早起き!のはが、、車うるさい!人通り多い!寝れん!
9時前に床についたが寝たのは12時まわってた?ヤバイよ。ちょっとしか寝れねえよ!

大会当日

深夜2時過ぎにガサゴソ起き出し、自販機でコーヒーを買い、家から持ってきた特大のオニギリを2つ胃に詰め込む。Dライドで買ったプリンと蒸しパンも食べる。これで1500キロカロリーほど食べた。
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村岡中学校の駐車場の解禁が3時からとのことなのでぴったりに到着、少し待つも運良くトイレに近い区画ゲット!今日の勝負服に着替え、膝にはおまじない感覚のテーピング。モーグルの大会に出るときだけ膝下にマークを入れるのと同じで効果は不明。神頼みしたくなる精神状態であるのは間違いない。
あちこちウロウロして落ち着きのない時間を過ごす。できれば“大”を放出しておきたいがその気配はない。時間は刻一刻と進み、とうとうスタートへ。試しに時計の心拍計をみたら110。やべえ!俺、超緊張しとる。時計は無情に進み、いよいよスタートのカウントダウンが始まった。
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そして、ついに運命のスタート!妙なテンションでスタートゲートをくぐる。号砲からのタイムロスなどどうでもいい。真っ暗な中、スタートで渡された熊よけの鈴がリンリンリンリン鳴ってる。
朝の5時に2000人近い集団が鈴の音を鳴らして真っ暗の中を前進する。不思議な光景。
コースは先ず、村岡の街中を挨拶がわりに一周する。提灯の明かりで道路が照らされ、朝の5時にも関わらず住民が総出の応援。「おはようございます!」「おはようございます!」と応える。とても嬉しい。
集団は街中を一周すると一路うわの高原へ、早速登り。バイクや車でコースを照らしてくれる。とてもありがたい。
ペースはキロ5分50位。ちょっと速いかな?でもそのままいけいけ!シラネーヨ。
だんだん登り勾配が強くなり、見覚えのある坂道を走る。ハチ北ゲレンデ駐車場へのアクセス路だ。
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辺りはだんだんと明るくなってきた。気温はちょうどいい。湿度がちょっときになる、まぁ汗だくに変わりはない。木の殿堂、そしてゲレンデ駐車場のほうへ。途中のピザをいただく。美味い。ゲレンデPのゲートで1800円
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を払わ、、ないで直進。
そのまま進むと下りにかわり、下山コースの一部を走る事に。まだまだ草ボーボーでゲレンデ感は皆無。そして、民宿街の下に。それぞれの民宿で盛大な応援をうける!
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下りも手伝いキロ5分以下までペースは上がる。下りも終わると貴重な平坦路(といっても坂だけど)で折り返し。
コースは福岡の商店街に向かう。ここは66キロの部のスタート地点。スタート前のランナーがハイタッチで迎えてくれる!ヒーローになった気分。
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これは100キロの部ランナーだけの楽しみ。ここもペースは上がり、エイドをひとつ飛ばしてしまった、、。
その後のまあまあきつい登りで初めて歩きを入れる。戦略的歩きの試し撃ちみたいなもんです。小走りで走ってるランナーと早歩き、ほとんど同じペース。下りは抑えてるつもりでもかなりペースアップ。キロ5分よりは早くならないように心がけた。下りの勢いそのまま貴重な平坦部をオーバーペースで駆け抜けた。
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その後、88キロの部のランナーと別れ、猿尾滝を目指して登る。この先には流し素麺のエイドが有ると聞いている。流す必要全くないのにあえて流す。
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美味い。美味すぎる。流し素麺を食べた後、コップ入りの素麺、おにぎり、梅干しなど本格的に食事を頂く。次に控える大ボス蘇武岳に備えて。この辺りは100キロの部だけのコースなので、猿尾滝折り返し区間は登り下りとお互いにエール交換しながら進む。かなりへばっている人も多々見掛ける。暑いのか?今日。素麺エイドを降りてきたこの辺りでフルマラソンの距離を終える。
3時間55分。やった、サブフォーだ!なんて思わずちょっとやりすぎ感を後悔。絶対にオーバーペースだ。持つのか俺!?

蘇武岳登る前のエイドで水を被り、氷を頂く。
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キャップの中に氷を入れ、手にも氷を持って大腿をアイシングしながら登坂。もちろん歩きで。いろんなソースよりここを走って登ると100パー爆死することを事前に学習済み。自分のネームプレートを見つけて写真を撮ったり、談笑しながら登り切る。ここは思ってたよりきつくなかった。頂上にて記念撮影。
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スカイバレイ、ハチ北の北壁、スパモなんかがとても遠くに見える大パノラマ。途中、蜂に刺されて悶絶してる人がいた。気の毒に、100キロも山の中走ると何が起こるかわからない。 休憩終えて、さあ!下りだ!と走り出すと足の裏が痛い!歩きといえど700メートルの登りは脚にきていたようだ。経験上この足裏の痛みはしばらく走るとなくなるはず。信じて走る。ずーっと下りと思わせつつたまに登りが入る。足裏の傷みはすぐに消えた、それとも慣れたのか?下りがひたすら続く。ダメージ少なく、それなりのペースで走れるフォームを模索しながら下るくだる降る。15キロ下りが続くと嫌になる。小柄な人や女性に下りでガンガン抜かれる。やはり、重すぎるな俺。 超長い下りが終わると即登りが始まる。またまた急登、歩きます。試しに走ってみたが登り用の脚はまだまだ元気そうだ。 そして恐怖の激下り。コンクリート、急カーブ、濡れた路面。初めて下りで歩く。危険だ。こけたら死ぬ。

登りで抜かした人々に下りでガンガン抜かされる。これが定番パターンになってきた。
この下りで下り用の脚をかなり使った。かなり不安になる。練習は55キロ止まりだったのでもはや未踏の世界。55キロ走った時あと20キロは持つかな?なんて思ったがその距離ももうすぐ超えそうだ。あちこち重たく痛くなってきてるがアカン系の痛みはまだ無い。
この先は荷物を受け取れる大エイド。靴も預けたが、交換しなかった。おにぎり、バナナ、塩を食べる。塩を鷲掴みにして食べるのはこの時位だろう。エイドを後にし、さきへ、先へ。
走ってると 麓から山の上に立派な建物が見える。但馬大仏 長楽寺だ。あそこまで登るのか、、。マジかよ、、と心の叫びが声に出てしまう。
登り切ると村高生達の吹奏楽が!そして敷地を走り、大仏殿の中を一周。名物おはぎとお茶でおもてなししてもらう。久々に椅子に座った。一度座ったら2度と立てないと言っていた御仁を思い出す。完走出来たのだろうか?
そしてさらに登る。ここの登りでも下りで抜かれた人々をまた抜き返す。序盤のハチ北あたりから同じ人も見掛ける。
ゼッケンを見ると44キロの部の人が多い。抜く時に声かけてくれることもある。緑ゼッケンは100キロの証、44キロ、66キロ、88キロの部と並走区間ではガッツを見せる。
登り切ると残り20キロの大きな横断幕が。
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各エイドにはコーラが置いてあり惜しみなく飲んでいた。ここのエイドでも大きいコップに二杯飲んで出発。しばらくすると猛烈な吐き気が、、我慢できずに側溝に吐いた。ちょっと休んで歩き出す。かなり不安になる。コーラが原因なのか内臓がやばいのか。
残り時間は問題ない。ただ、この後身体がどこまで動くのかが未知数。60キロ以降はダメージ変わらないなんてのも聞いた。確かに60キロと80キロ、身体の傷みは変わらない。フラットコースなら普通に走れる。下りがやばい。慎重に出せる限りのペースで下りていく。あと15キロ、14キロ、、と確実にゴールは近くなっている。
ついにラスト10キロの看板発見。
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ここで初めて完走を確信する。足の骨が折れても這ってでもゴールすると決める。
最後の登りは一二峠。ほいとうげと読む。
90キロを力走してきたランナーをあざ笑うかのような激坂。歩く。曲がれど曲がれど頂上は見えない。噂の一二峠の怖さを思い知る。
歩きながらボトルの水を飲んでると2回目の吐き気に襲われる。またもや側溝にゲーゲーしてしまった。誰も「大丈夫ですか?」なんて言ってくれない。みんな必死。様子を伺いながらゆっくりと歩き出す。
ここでは地元のおじさんの登りはあと50メートル!の声援が嬉しかった。峠のエイドでいろいろ食べた。何食べたか記憶にない。フラフラだった。
最後の5キロは全部下り。雨が強くなってきた。頑張って走る。
ラスト3キロあたりから応援をしてくれる人が増えてきた。
走ってるだけなのに涙が止まらない。雨と汗がごまかしてくれるが涙が止まらない。
ゴールが近づくにつれてさらに人が増える。
先にゴールした人やリタイヤしたであろう人も雨の中惜しみのない声援をくれる。不思議と力が湧いてくる。
あと1キロ。
前後にランナーは居ない。
一歩一歩噛み締めながら進む。
時計も携帯も電池が切れたのでタイムはわからない。
ついにゴール会場村岡小学校のグランドに入りゴールゲートとそこにいる我が娘を発見。涙であまり前が見えない。
しっかりと張られたゴールテープを両手を突き上げて切る。頭の中で何かが割れる音がした。
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俺はやった。やったった!
ひとりのボロボロのウルトラランナーが誕生した。

コースを振り返り深く一礼。

心からありがとうございました。

キツイきついと聞いてたけどほんとにきつかった。村岡の人々がゴールさせてくれたと思う。感謝の気持ちでいっぱい。

ゴール後も村高生達のお世話になる。ぐちょぐちょのシューズから計測タグを外してくれ、子供にはジュースを持ってきてくれた。
村高生達にやらされてる感を全く感じない。
自分の年齢の半分にも満たない若者に最大限の敬意はらう。こいつら最高や。

ゴール後もフードバイキングは健在!豚汁におにぎり、お汁粉、、
8000キロカロリー位消費したはずだが、余り変わらないくらい喰ったきがする。

完走証を見て初めて自分のタイムを知る。

11時間15分

上出来じゃねえか!!

前半、旅は道連れ、、的に同走し、蘇武岳下りで見送った戦友mさんもゴールを見届けてくれた、そしておたがいの健闘を讃え合う。
家族構成も、フルの持ちタイムも、年齢も近く、楽しく走れたのも、この方のおかげ。ウルトラは一回だけ走ったと言ってられたがメンタル強い。走力も自分より一段上だった。見事なサブ11でした。
自分も今日1日でかなり強くなった。いわゆるメンタルロックが外れたと信じる。

ゴール後、一晩寝るまではもう二度と御免だぜ!
と思ったが、身体が回復するにつれいい思い出だけが残り、あの応援、あのおばあちゃん、あのピザ、あの素麺、あのカレー、あのおはぎ、そして元気な高校生達。


来年の9月最終日曜日の予定、決まりました。

村岡ダブルフル 20回記念大会

勇者の道 120km!
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今回の完走で参加資格ゲット。
120キロなのに制限時間は100キロと同じ14時間。
追加の20キロは恐怖のラスト一二峠をさらに往復と正気の沙汰とは思えないコース設定!

冒険に出るだけでも勇者!

このコースをクリアしたら真の勇者!

勇者ロトならぬ、村岡の勇者に俺はなる!


さあ、ぼうけんのしょを作って勇者の道への第一歩を踏み出そう!








その前に、、1ヶ月は祝杯をあげよう!


by 1080gun | 2016-10-06 14:29 |
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